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Step 5.  ヘッドのインレイ


 

   

 

それではヘッドにインレイでロゴを入れましょう。

ワタクシは個人的にこの作業が大好きです。独特の作業ですよね。日本の工芸(?)に螺鈿というものがありますが、それとも少し違います。

さて、写真は今回使う貝です。上側の正方形のやつがMOP(マザーオブパール)、とても固い貝で、切り出すのに苦労します。下の大きな貝シートは、メキシコ貝のラミネートシートです。一枚物の貝では取れない大きめの図柄でも余裕で取れます。

左側のは、ウチのロゴをプリンターで普通紙に出力したものです。これを切って、貝に貼り付けます。

 
 

 


 
   

 

こんな感じ。

今回はロゴの猫とギターを別々の素材の貝で表現してみます。

猫はMOP、ギターがメキシコ貝です。

ワタクシは瞬着で貼り付けますが(瞬着大好きか、自分)、水で溶いたタイトボンドとかで貼り付けてもよしです。

貝は高いので、持てる力の全てを出し切って、無駄のない貼り付け方を探索しましょう。

さて、どんな仕上がりになるか楽しみです。

 
 

 


 
   

 

貼り付けた紙が乾いたら、切り出していきます。

使用する道具はこれ、パールカッティングソーという特殊な糸ノコ。ジュエリーソーとか呼ばれています。

ふつうの糸ノコよりも細かい作業をする為の、専用工具ですね。刃も専用の、とても細いものです。

手前の「切貝台蔵一号」(きりがいだいぞういちごう)は、インレイ作家なら一度は自作するであろう、貝を切る為の台です。

これがなければ、すぐにパキポキ折れてしまう貝を切り出すことは不可能ですよ。

さあ、今すぐ作りましょう!

レッツD.I.Y.!レッツD.I.Y.!

 
 

 


 
   

 

貝を切り出す上で、大事、というかもう常識と考えていただきたいのが、穴を開ける作業を一番に行う、ということです。

穴を開ける作業というのは具体的に言うと、写真のFホールもそうですし、アルファベットを切り出す場合、AやBやDのようなものもそれにあたります。

形を切り出した後から中をくり抜こうとすると、ほぼ100%の確率で・・・パキリ、です。覚えておきましょう。

写真は1mmのピンバイスでFホールの上下を穴開け、中にノコの刃を入れて、fの形を切り抜きます。

 
 

 


 
   

 

無事、切り出すことができました。

今回折れたノコの刃は1本だけ、自己ベスト更新です。

大抵は固いMOPの切り出し中にプチプチとよく折れるのですが、今回はだいぶん上達してきたということでしょうか。

まあ、ワタクシが本気を出せば(r

 

 

 
 

 


 
   

 

ではヘッド側にミゾを彫っていきます。

貝を切り出すときに出力したデザインをヘッド側にも貼り付けてやります。

これにはさすがに瞬着は使用せず、写真のスプレーのりで貼り付けます。

今回、ロゴの上に「Cuatro Gatos」というネームを入れるかどうか、この時点でまだ迷っています。

とりあえずロゴを入れて、バランスを見て考えましょう。

 
 

 


 
   

 

デジカメが壊れました。

それを知った嫁も壊れました。

というわけで、デジカメが復活してくるまで携帯のカメラ画像で更新です。

ドレメルでミゾを彫った写真ですね。

この作業には専用のビットを使います。詳しくはToolのコーナーで紹介します。

ミゾの深さは貝にあわせて、だいたい1mmくらいでいいと思います。

 
 

 


 
   

 切り出した貝を合わせてみます。

こんなもんでいいかな。

今回は、ずっと避けてきた部分に挑戦しています。

ロゴのギターの、ペグ部分です。

これまではあまりにも細かいので「まあ、無くてもいいか」なんていって割愛してきたのですが・・・。

挑戦です。

ギターと同じメキシコ貝を1mm以下にカットするという途方もない作業・・・。

ですが、完成してから気が付きました。ペグ部分に長方形に貝を埋めて、3つに削れば簡単でキレイだったということに・・・。Engravingってやつですね・・・。

 
 

 


 
   

 ま、次からはそうしましょう。

気を取り直して、接着用のエポキシを混合していきます。

写真右端のボトルはインレイ用のフィラーですね。エポキシに混ぜ込んで、色をつけてやるものです。

ヘッドにツキ板を貼る場合は、貝のミゾを彫った時に出る削りカスというか、削り粉?を混ぜてやればいいのですが、今回はそうもいきませんので、黒のフィラーを混ぜてやります。

ワタクシは、エポキシは15分硬化タイプのものを使っていますが、特にこだわっているわけではありません。

どうせ丸一日くらいはほっときますしね。

 
 

 


 
   

 

まずは、ヘッドに彫り込んだミゾを混合したエポキシで満たしてやって、そこに切り出した貝をむにゅぅと押しつけます。

押しつけた上からまたエポキシを盛ってやって、隙間を完全に埋めてしまいます。

気泡が入らないようにできればいいのですが、なかなか難しいので、まあ入ったら入ったでしょうがないと、割り切ってしまいましょう。

あとから瞬着で埋めたらいいんですよ。

瞬着考えた人は天才だ。ここに表彰します。

 
 

 


 
   

 

乾燥して研磨した状態です。

貝は反対の方がよかったかも。猫がメキシコ貝で、ギターがMOP。次回はそっちで試してみます。

さて、改めてバランスを見てみると、やはり物寂しい気がするので、ロゴの文字も入れてやることにします。

文字の貝はどっちにしようかな・・・。

いや、手元にはMOPとメキシコ貝しかなくて・・・。ゴールドのMOPとか黒蝶貝とか使ってみたいなぁ。

 
 

 


 
   

 

さて、アルファベットを切り出していきます。

下に敷いているカッティングマットのマス一辺が5cmです。

1cmあるかないかの文字を切り出していくわけです

 

 

 

 
 

 


 
 

 

何度も言いますが、貝は高い。ほんの小さな欠片も無駄にしたくありせん。

写真のように、MOPの欠片にひたすら文字を詰め込んでいきます。

1mmも無駄にしない為、レイアウトに神経を使います。貧乏臭いとか言ってられないのですよ。

 

 

 

 
 

 


 
 

 

前述したように、切り出す前に穴をあけなければならない部分を先にあけておきます。

こうしておかないと、せっかく切り出した貝がパキリポキリ・・・。

いいですか、貝は高いんです。

 

 

 

 
 

 


 
 

 

デジカメ復活。というか、新品が思いの外安かったので新しく購入。ワタクシはコンパクトカメラは富士フイルムのものがお気に入り。

切り出したアルファベットは、なくさないようにしっかり保存しましょう。

ウチの場合は、作業机の上に置きっぱなしにした場合、もれなく猫がはじいて行方不明にしてくれます。

 

 

 
 

 


 
 

 

ヘッド側に彫り込み。

まあ、こちら側はあまり神経質にならなくてもいいでしょう。

ざっくりと削ってやればOKです。

 

 

 

 

 
 

 


 
 

 

 

 

あとはエポキシで埋めて、硬化したら削ってやって。

 

 

 

 
 

 


 
 

 これでヘッドのインレイは完了です。

埋め込んだ貝材はまだ全く輝いていませんが、この後にペーパーで磨いてやり、クリアーがのっかると、それはそれはキレイに輝くのです。

 

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