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テンセグリティ・タワー (Tensegrity Tower)


 

まず、テンセグリティとはなんぞいや?

テンション(張力)とインテグリティ(整合性)を合わせた造語だというが、それだけではピンともこない。

彫刻家ケネス・スネルソンが作る、棒材をワイヤーで組み合わせただけのオブジェ、或いは塔のような建造物。

ただ、棒材はお互いに接触せず、ワイヤーの張力だけでまるで宙に浮いているように見える。

常識的に考えたら、倒れるか己の張力で崩れてしまうように思えるが、いったい何が何に支えられているのか、抜群の安定感で立ち続けている。

………

驚異的ではないですか。

これがまた結構手軽に作れるときたものだ。

というわけで材料。

・6mm径の棒材

・ヒートン×30個くらい (輪の径が棒材と同じくらいのもの)

・伸縮性のあるゴム紐 (ビーズ細工用のものがいい)

・輪ゴム たくさん

 
 

 

 

完成形をイメージしつつ、棒材の長さを決めます。

本場のメリケン野郎どもは8mm径・20cmとかで作るそうだが、ここは日本だ。

ワタクシは10cmとしました。

それを15本、切り出します。

切り口はきちんと面取りしましょう。

作業性や仕上がりに影響します。

 
 
 
 

棒材の両端にヒートンをねじ込みます。

太い棒材を使用するときは、下穴をあけたり、テープを巻いて割れ防止に努めてください。

 
 
 
 

これはどっちでもいいんですが、個人的には無塗装の作品というのは手抜きだと思っているので、塗装します。

ステインで色付け。

 
 
 
 

乾燥中。

娘がこれを見て、「わかった、次は楽器を作っているのね」と推理したようですが、残念。

 
 
 
 

乾きました。

自己満足。

 
 
 
 

今回は、テンデュールという名称のテンセグリティ構造を組みます。

テンデュールの基本は、3本の棒材と伸縮コード。

写真のように、重なり方の異なる三角形状を作ります。

左側が左編み、右側が右編みです。

棒の交差点を、輪ゴムでギチギチに固定しましょう。

 
 
 
 

ワタクシは5層の塔に挑戦するので、三角も5つです。

物足りない人はもっと作りましょう。

 
 
 
 

ゴム紐で輪を作ります。

うちの近所の手芸屋には、写真の撚り紐みたいなゴム紐しかありませんでしたが、撚っていないものがあるならそのほうがベターです。

 
 
 
 

まず、20cmの長さに切ったゴム紐で作る輪を10個(A)。

続いて11.5cmに切ったゴム紐の輪を12個(B)、

更に10.5cmに切ったゴム紐の輪を15個(C)。

結び目も加味した長さですので、ある程度ばらついても問題ありません。

 
 
 
 

まずはAのゴム輪で、写真のように三角形を作ります。

上側と下側で六芒星のようになるはずです。

ゴムは、ヒートンの輪っかにまきつけるのではなく、根本に巻きつけるのが正解です。

あとは、三角形の三辺が同等の張力を持つように、巻きつける回数で調整します。

ゴムを指で弾いて、音で確認してもいいです。

この時に棒がグラつくようであれば、最初の輪ゴムの固定が弱いので、キツく締めるようにしましょう。

 
 
 
 

続いて、縦のゴムです。

写真のように、三角構造の上側のヒートンと、その下側で一番近くのヒートンを、ゴム輪Cで繋ぎます。

かなり緩いと思いますが、数回巻きつけて外れないように固定しましょう。

 
 
 
 

全ての輪が固定できたら、輪ゴムを切断します。

緊張の瞬間。

 
 
 
 

それまで平たかった形状が、立体的になったでしょうか?

ならなかった場合でも、各所のゴムを巻いて張力を調整してみましょう。

案外適当にやっても、それなりの構造ができるはずです。

これが基本のテンデュールです。

3本の棒がまったく接触していないにも関わらず、安定した形状を維持しています。

更に調整して、好みの形に仕上げます。

微調整は、ヒートンに一回転ずつ巻きつけて、少しずつ行います。

1つできたら、残りのものも作りましょう。

 
 
 
 

それではいよいよタワーにしていきます。

左編み、右編み、左編み、右編み…と、交互に重ねます。

まず、一段目は、三角を下にして置きます。

二段目は、三角の頂点のヒートンがそれぞれ下段の三角ループの辺の中央にくるように設置します。(上から見たら六角形)

傾き等がいいようなら、接触している上段ヒートンに巻きつけて固定します。

同様に、3、4,5段と積み重ねましょう。

左編み、右編みを交互にするのを忘れないように。

 
 
 
 

全ての段が積み上がったら、それぞれの段を、残るゴム輪Bで繋げていきます。

各テンデュール下部の3つのヒートンと、その真下にある下段テンデュールのヒートンを繋ぎましょう。

新たな三角ループができて、安定感が増していきます。

あとはバランスを見ながら微調整を繰り返します。

 
 
 
 

上から見た図。

美しいですね。

 
 
 
 

やや調整不足な感は否めませんが、完成とします。

これで慣れたら、棒の長さを変えたり、本数を変えたりして楽しんでみてください。

 

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